地球温暖化防止啓発広告に見られるキャラクターのネーミング −言語的分析と分類−

ผู้แต่ง

  • 後藤 寛樹 タイ国立開発行政大学院大学 言語コミュニケーション研究科
  • セナ クワンチラー タイ国立開発行政大学院大学 言語コミュニケーション研究科

คำสำคัญ:

キャラクターのネーミング, 意味, 語形成, 語構成, 音象徴

บทคัดย่อ

2000年代後半のゆるキャラブーム以降、日本では自治体の多くが独自のご当地キャラを有し、地元のPRや種々の啓発広告等にそれらのキャラクターが用いられている。本研究では、日本の自治体が作成している地球温暖化防止の啓発広告に登場する358のキャラクター(自治体のPRを主目的とした「PRキャラ」154、地球温暖化防止の啓発を主目的とした「啓発キャラ」194)を対象にして、そのネーミングを意味、語形成・語構成、音象徴の3つの観点から分析・記述した。

 意味的な分析では、PRキャラの90%以上がその自治体と結びつくものを、啓発キャラの70%以上が温暖化防止想起語をもとにして名付けられており、それぞれのキャラクターの役割がネーミングにも反映していることが観察された。

 語形成・語構成的な分析では、PRキャラの約60%の名前が語基全体または一部をもとにしたものであるのに対し、啓発キャラは語基全体、語基一部の割合はやや少なくなり、複合語および複合語の短縮が約40%を占めていた。また、語基に対して音声的加工があるかどうかについては、加工がある名前は全体の20%程度にとどまっていた。よく用いられている加工は、長音化、促音挿入、撥音挿入であった。名前が接尾辞をともなうかどうかについては、自治体名や地元想起語を語基とする名前および温暖化防止想起語を語基とする名前の75%以上が接頭辞をともなっているのに対し、複合語等については接尾辞をともなわない名前が80%を超えていた。

 音象徴的な分析では、「強い系」のイメージをもつキャラクターの名前には「かわいい系」やその他のイメージのキャラクターと比べて濁音が含まれやすいこと、語頭拍が阻害音で始まりやすいことが観察された。また、語末拍は全体として共鳴音で終わる名前が多かったが、「強い系」のキャラクターの名前は阻害音で終わる割合が他のタイプよりも高かった。      

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เผยแพร่แล้ว

2024-12-20